1999年にリリースされた
Supergrassの3rdアルバムです。・・・いきなりですけど、僕はこのバンドの事よく知らないんですよね。メンバーの名前とか(ボーカルはギャズって言うらしい)、どの曲がヒットしたとか。まあ、メンバーの名前はアルバムのジャケット見れば書いてあるんですが、今まで見た事ないんですよ(笑)。昨日からそんなのばっかりですみません。まあ、ここで紹介しておいて、そんな無責任な事ばかり言ってられないんで、色々調べながら書きますけど。アルバムレビュー書くフリして、自分が学習しようと思ってます。
音楽を聴く時、選ぶ時に、雑誌のアルバム評やチャートを気にしたりしますか?ブームを受け入れたりしますか?僕も昔はアルバム評ぐらいは気にしていたんですが、そういうのを信じて買っても、全然良くない事が結構あったんですよね。こういうのは誰でも経験があると思いますけど。音楽の・・・映画だってそうですが、そういうものの感じ方なんて人それぞれ違うんだから、音楽評論家や映画評論家の言ってる事、書いてる事と、自分の感想が全然違ったりするのは当り前ですよね。・・・“じゃあ、お前は何でこんなの書いているんだ?”と言われそうですけど、これはホントただの感想文なんです。よく“このアルバムはこんな人にお薦めです”みたいにも書きますけど、それはやっぱり自分の好きなアーティストをもっと沢山の人に聴いてもらって、感想を語り合いたいとか思っているからなんです。“語り合いたい”って、ちょっと気持ち悪いですけど(笑)。・・・あと、最初にも書きましたけど、自分の好きなアルバムについて、もっと知りたい時に書くってのもありますね。そういうのに付き合わされる人も良い迷惑でしょうけど。・・・音楽評論家と名乗っている人のどれぐらいがホントに音楽が好きな人か分かりませんけど、僕は最近、雑誌のアルバム評だとかそういうのを信用しないようにしているんです。ちょっとスカした音楽雑誌だったりすると、厳しい批評、批判的な事を書いた方がカッコ良いと思ってるようなレビューを載せるじゃないですか。僕はそういうのが嫌いで(提灯記事はもっと嫌い)、そういった姿勢を持つ雑誌が○○ブームとプッシュするようなものには乗らないようにしているんです。
・・・何か、昨日から自分の偏屈さを強調してばっかりみたいですが(笑)、今はこうして個人がインターネットで色んな意見や情報を発信する事ができるので、僕としても 雑誌のアルバム評なんかより、誰かホントに音楽が好きな人、そのアーティストを好きな人が書いた文章の方を信用する事にしています。まあ、未だに一部の音楽雑誌は買い続けてますが・・・。いつまで経っても、Supergrassの話、始めないですみません。昨日からこんなのばっかり・・・(汗)。今からします・・・。
Supergrass がデビューした'95年頃というと、
ブリット・ポップと呼ばれるシーンの全盛期で、彼等もその中のひとつとして紹介されたようなところがありました。僕は、このブリット・ポップというのが苦手だったんですよねぇ・・・。そこから出てきて今も残っているバンドには、良い曲や人を惹きつける何かがあるんでしょうけど、このムーブメントが盛り上がりを見せていた時には、僕はそういうのに乗らないようにしていたんです。僕があまり好いていない雑誌が凄く持ち上げていたし(笑)。・・・それに、そういったバンドの多くは、あまり演奏に力を入れていない気がしたんですよね。これはまあ、偏見なのかもしれないけど、パンクムーブメント以降のイギリスからは、下手でもOKみたいな考え方を持っているバンドが多く出てきたような気がするんです。勿論、演奏力より何より、曲が重要だとは思うんですが、僕としては、
プロミュージシャンには上手くあって欲しいんです。アルバムはOKでも、LIVEの映像を観たり、音を聴いたりすると、下手でビックリみたいなバンドも多いような気がするんですよ。僕はホントにテクニック至上主義なんかじゃないんですけど、イギリスからは若い世代の上手いミュージシャンがあまり出てきていないと思うんですよね。もうそんなに若くはない人で、It Bitesの
フランシス・ダナリーなんて凄かったけど、シーンから殆んど消えたみたいな感じでしょ?あの人以降誰かいますかね?昔は名ギタリストも名ボーカリストも、ホントいっぱいいたんですが。・・・あ、歌が上手い若者は結構いますね。エリザベス女王戴冠50周年コンサートに色々出てたわ。・・・また話がずれまくってます(汗)。
・・・そんな感じで、ブリット・ポップや他のブームは基本的に無視しているんですが、やっぱり気になったりもするんですよ(笑)。新譜が出てすぐにチェックしたりはしないけど、
ほとぼりが冷めた頃にアルバムを買う事も結構あるんです。ブームで大量入荷された輸入盤って、すぐに投売りされたりしますから(笑)。Supergrassのこのアルバムも、そういう買い方をしたんですよ。この前のアルバムは普通の値段で買ったような気がするけど(・・・てことは、結構すぐ買ったのか?)。その2ndアルバム “
In It For The Money”を聴くまでは、1stアルバムのジャケットにある顔の面白さで売れたんだろうと思っていたんですよね。
“ギャズ変な顔で可愛い~”とか(笑)。でも、アルバムを聴いてみると、結構色んなタイプの曲が入っている事に気づきました・・・けど、そのアルバムも恐らく一度聴いたきりで、しばらく放っておいたと思います。・・・思いますじゃなくて、絶対そうでした。この
“Supergrass”も、安く買えた事が災いしたのか(笑)、買ってから一度聴いてしばらく放っておいたんです(そんなのばっかり・・・)。でも、ある日何気なく聴いてみたら、オープニングの曲がメチャメチャ良かったんですよね。
“Moving”という曲が。
“え?何これ?”と思ってしまいましてねぇ。何これってSupergrassなんですが。もう、
この曲が入っているだけで、このアルバムの価値があると言ってしまいたいぐらい良い曲なんです。10代から一緒に演ってきたSupergrassというバンドが、こんな素晴らしい曲を作るまでになったという事実に拍手を送りたい気分ですね。って、偉そうですが。ホント、気持ちの良い曲なんですよ。どことなくイギリス的で。
ジャケットでレントゲン記念写真を撮っているのは3人ですが、このアルバムから、ギャズの兄ロバートが正式メンバーとして加わったそうで、彼の弾くキーボードがそれまでより多彩になった楽曲に、更なる広がりを加えていると思います。先ほど、最近のイギリスからは、若い世代の上手いギタリストが出ていないなんて書きましたが、アルバムをじっくり聴いて行くと、ギャズの弾くギターは、ソロがどう、テクニックがどうというものではありませんが、曲ごとに色んな音色を使い分けていたりして、彼がギタリストとしてもしっかりとした考えを持った人であると分かります。・・・僕の好きな
“Moving”、アコースティックギターで始まるんですが、数年前のレディング・フェスティバルでのLIVEを観た時、しっかりセミアコのギターに持ち替えて、そのイントロのストロークを恐らくはアコースティック・シミュレイターのようなエフェクターに通して アルバムの音を再現していました。
ギャズ、真面目で良いギタリストです。ギャズのインタビューによると、ブリット・ポップバンドとして紹介された彼等も、しばらくしてそう呼ばれた事に対して腹を立てたりしたそうなんですが、メディアが作り出したブームやシーンなんて、そんなものなんですよね。ブームに乗って出てきたバンドの多くはあっという間に消えていく訳だし。・・・でも、僕のように、ブームには乗らないとか
ヒネた事ばかり言っていると、こういった素敵なバンドやアルバムに気づかない事があるので、突っ張るのも程々にしましょう。アルバムレビューだか何だか分からない記事を書くのも程々にしたいと思います。
今日の教訓 “CD買ったらちゃんと聴いた方が良い”
今年の目標 “一度しか聴かないCDをなくそう”