先週木曜、買い物メモを渡されて近所の・・・と言っても、歩いて行けば20分以上は掛かるスーパーまでお使いに行ったんですが(笑)、粉コーナー(シャレ言ってる訳では無い)をウロウロしていた時、聴き覚えのあるメロディが耳に入ってきました。“ん?”と思って良く聴いてみると、これが
“Diamond Dust”。
ジェフ・ベック、1975年の名盤
“Blow By Blow”のラストを飾る美しくも壮大なナンバーですが、その曲がスーパーのBGMとして使われていたんです。・・・と言っても、それがジェフ・ベックのオリジナルバージョンである筈は無く、どこかの名も知れないミュージシャンがコピーし、どこかのスタジオ(ひょっとしたら自宅)でレコーディングしたバージョンなのですが。でも、これが妙に上手かったんですよ。名プロデューサー、ジョージ・マーティンによるストリングスのアレンジも見事に再現してあったりして。・・・まあ、ギターの音はジェフ・ベックのそれとはかなり違って、ひと昔前のフュージョンギタリストが出していたような音(と言っては失礼か?)、コンプレッサーを強めに掛けてアタックを極力抑えたような当り障りの無い音(失礼・・・)ではあったんですけど、その完コピに近い演奏とアレンジからは、その名も知れぬミュージシャン達(ひょっとしたら1人)が、ジェフ・ベック(またはあの曲)の熱心なファンであることが伝わってきました。もう一軒別のスーパーでは“Freeway Jam”を良く耳にするんですけど(マジです)、こっちはかなり能天気な感じで、
この人達の音楽っぽく聴こえないこともありません。・・・でも、演奏しているミュージシャンは同じで、プロデューサーが違っていたりするのか?!・・・って、ないない(笑)。
・・・それにしても、ああいう音楽(スーパーのBGM)って誰が誰に依頼して、誰がどこで作っているんでしょうね?その昔、梅田のスタジオでバイトをしている時に、カラオケのオケを作りにきている人達を見かけることがありましたが、今でもああいった光景は見られるんでしょうか?・・・いや、やっぱり今の時代、独りで全部演っちゃうことが多いんでしょうねえ。・・・と、まったくオチの無い記事ではあるんですが(汗)、これをブログのネタにすることによって、“はい、あの曲は私が演奏しました、○○と申します”みたいに名乗り出てくれる人が居たりしたら面白いよなぁ・・・なんてことを思いました(以前、某HPで楽器用エフェクターメーカーBOSSの古いカタログを話題にしていたら、“このカタログ、うちの会社で作ってました”という人が現れて、凄く喜んだことがあります・笑)。あの“Diamond Dust”、その“Freeway Jam”について何か情報をお持ちの方が居ましたら、是非御一報下さい。勿論、何も出ませんが。
せっかくだから・・・って言うんで、今この記事を書きながら“Blow By Blow”を久々に聴いていたんですが・・・、いや~、このアルバム良いですねえ、名盤ですねえ、ジェフ・ベックってギター上手いんですねえ、良ぉ~く分かりました・・・だって(笑)。 ・・・このアルバムがリリースされた当時、
ジミー・ペイジがこれを“ギタリストの為の教科書のようなアルバム”と評し絶賛したと伝えられていますが、こんな教科書渡されたら困りますよね(笑)。参考書ならまだしも。“これで勉強しろ”って言われても、こんな風にギター弾けるようにはならないって・・・。ちなみに“Diamond Dust”は、
こんな曲です。マックス・ミドルトンのエレピもイカしてますね。まさに名曲、名演。