F1第6戦モナコGP、優勝はポールポジションからスタートした、ブラウンGPの
ジェンソン・バトンでした。またしても・・・。2位にはチームメイトのルーベンス・バリチェロが入り、ブラウンGPは2戦連続の1-2フィニッシュ。今シーズン3度目・・・。ここまでダントツに速くて安定している(しかも壊れない)クルマは、ここ何シーズンか無かったですね。こんなこと言うと、レース中は集中力を切らさぬよう必死で運転しているに違いないバトンには悪いと思いますが、あれだけ安定しているクルマなら勝つのも難しくはないでしょう。モナコのような少しのミスも許されないコースでは特にアドバンテージがあったのではないでしょうか。チームメイトがベテランのバリチェロというのも、彼にとって有利に働いてますかねえ。開幕前にシート獲得が噂されたブルーノ・セナのような若手がチームメイトだったりすると、また色々と複雑な状況を生み出していたように思います(余計強気に出られたかもしれないけど)。シーズン前にロス・ブラウンが下した決断が全部良い方向に転がっている感じなんでしょうねえ。ロス・ブラウン凄いですねえ、今更ながら。・・・でも、こんな展開はやっぱり面白くないですね(笑)。最後の最後でバトンがチャンピオン獲り損ねたりすれば面白いけど(何て酷いことを・・・)。て言うか、このままバトンがチャンピオンになったとして、彼はどんな風に評価されるのでしょうか?関係者の間では元々評価の高い彼ですが、一般のF1ファンに“偉大なチャンピオン”のように言われることはあるんでしょうか?“良いクルマに乗ってただけだろ・・・”みたいに言われる可能性も高そうな気がするんですけど(地元イギリスではバトン人気再燃らしいですが・・・人気って水物ですね・・・)。
・・・と、今シーズン6戦中5戦の勝者であるブラウンGP/バトンの話を始めると、嫌味のひとつも言ってやりたくなる僕ですが(笑)、日曜のモナコGPは割と楽しめました。最低最悪のシーズン序盤を過ごしたフェラーリが復調(まだ復活とは言えませんねぇ・・・)したおかげで、“ようやくF1らしくなってきたかな?”と思うことが出来ました。やっぱりフェラーリのような歴史と伝統を持つチームが弱かったりすると、F1は盛り上がりませんよね。スポンサーロゴも殆ど付いていない白いクルマが先頭を走り続けている今のGPは華やかさに欠けてます。正直言って(ってか、何であれだけ勝ち続けてるチームに大きなスポンサー付かないんでしょ?)。そういう観点から言って、フェラーリの2台が予選Q3に進んでポールポジション争いに加わり、3位と4位でフィニッシュした今回のモナコは面白かったです。比較的。レッドブルやトヨタといったシーズン序盤にかなりのアドバンテージを持っていたチーム/クルマの弱点が見えてきたところも興味深かったですね。“新2強”とまで呼ばれたチームの一角、レッドブルのクルマがタイヤに優しくないことがバレて(?)失速してしまったのは特に。クルマの速さとドライバーの勢いだけではどうにもならない部分があるんですねえ。って、当たり前ですが。この辺はシーズンのスタートを失敗してしまったチームにとって、ちょっとした朗報(?)と言えるのではないでしょうか。まだ挽回の余地はあり!という感じで。いや、分かりませんけど。・・・でも、ブラウンGPのクルマには死角が無いんですよねえ。バトンも完全にペース掴んじゃってるし。高速コーナーを得意とするレッドブル(ダブルディフューザーも付いちゃったし)と復調著しいフェラーリ(マッサはイスタンブールパーク大得意だし)がどこまで食い下がるかが、次戦トルコGPの見どころでしょうね。・・・ブラウンGPのクルマもたまに壊れれば面白いのに(笑)。
マッサの4連覇なるか?!(多分ならない・・・) 次戦トルコGPは6月5日開幕です。