ようやく決まりましたね。ロシア代表の10番、アンドレイ・アルシャビンのアーセナル入団。これまでサッカー選手の移籍について殆ど無関心だったと言うか、すべてが決まって試合に出るようになってから、“へ~、彼はここに来たのか、あっちへ行ったのか”程度の感想しか持たなかった僕ですが、今回のこれは興味深く見てました。ってか、 “頼むから交渉成立してくれ・・・”と思ってました。僕、アーセナルサポーターですから。1年ちょっと前から(笑)。そんな俄かサポーターの僕から見ても、今シーズンのアーセナルは苦しんでますからね。怪我人続出で。まあ、ハードなスケジュールで戦うことを義務づけられているヨーロッパトップリーグのクラブは、どこも多くの怪我人を抱えているものですが、アーセナルの場合、主力級の選手が大怪我をして長期離脱・・・というパターンの連発で・・・。ロシツキーやエドゥアルド・ダ・シルバは今シーズンまだ一度も出場していないし(エドゥアルドは復帰間近と言われてます)、ヤングアーセナルの象徴的存在、ウォルコットも代表の練習中に肩を脱臼して戦線離脱、そして昨年12月には、弱冠21歳にして今やチームの大黒柱、セスク・ファブレガスが膝のじん帯を痛めて全治6~8週間(スペイン代表でのチームメイト、シャビ・アロンソとの接触だったところが何とも皮肉・・・)と、状況はかなり悲惨でした。中でもセスクの怪我は余りにも痛かったですねぇ・・・。彼の長期離脱が明らかになった時、“ここはナスリに頑張ってもらうしかないか・・・”なんて思って、実際彼はずっと頑張っているんですけど、やっぱりちょっと違うんですよね。上手いし、アイディアも豊富だし、顔も面白いんだけど、1人でチームを引っ張って行くタイプではないと思うんです。“主力の平均年齢がまだ20代前半、控えには10代の選手がゾロゾロ”というチーム構成では、どうしてもこうなっちゃいますよね。・・・そうこうしているうちに、首位マンチェスター・ユナイテッドとの勝ち点差は10にまで開き、Big4と呼ばれるクラブのひとつのくせして現在5位、4位アストン・ヴィラとの勝ち点差も5に広げられ・・・と、苦しさばかり目につくようになっていた、ここ最近のGunnersだったのでした(何とか負けずに踏ん張っては居るんだけど)。
・・・そんな中でのアルシャビン獲得、財布の紐が固いことでも有名なアーセナルにしては思い切った決断を下してくれました。ありがとうございます。でも、決まるまでが長かった・・・。元々1月31日が移籍期限ではあるけれど、今年は31日が土曜ということで2月2日の月曜まで期限を延長、更に“週明けのイギリスを襲った大雪の影響を考慮してもう1日延ばしてあげても良いけど、それにはプレミアリーグの承認が必要だからね”・・・と、焦らしに焦らされて3日の夜にようやく正式発表(裏で色々やっていたんでしょうけどねえ)。その間、“年金か何かの引き落としか!月曜に落ちるんかい!”とか、“滅多に雪が降らない地方の鉄道か!遅延証明書でもいるんかい!”とかってツッコミ入れて気を紛らわせてはいましたが、正直、待ちくたびれました。クラブの公式HP(いつから日本語サイトが?)では、少し前に“アルシャビンが欲しい理由”を語っていたベンゲル監督が、“彼がチームに加わらなくても私は悲観的にはならない”とか言い出しているし(2日)で、ちょっと不安にもなりました。でも、来ましたね~。来てくれましたね~。ロビー・キーンの(わずか半年での)トッテナム復帰が、冬の移籍シーズン最大の話題にならなくて良かったです(笑)。まあ、これまでロシアリーグ/ゼニト一筋だったアルシャビンが、プレミアでどこまでやれるのかは蓋を開けてみなければ分かりませんが、彼の能力の高さ、ほっぺの赤さに疑いの余地はありませんからね。チームのカンフル剤として最適だと思います。アーセナルのユニフォームも似合っているんじゃないでしょうか。彼の出場が予想される8日のトッテナム戦が楽しみです。もの凄く。出戻りキーン擁するトッテナムもモチベーション高そうですけどねえ(前回アーセナルのホームで対戦した時は、試合終了間際に2点リード追いつかれているんですよね・・・)。