Maroon5、グラミー賞獲っちゃったんですか?しかも 新人賞?色んな意味で凄いっすねぇ。今頃 グラミーネタを書いてる僕も凄いですが(笑)。Maroon5が話題になり始めた頃、このバンドは
Kara's Flowersが改名したバンドだという話を聞いて、“へぇ~、そりゃ面白いな” と思ったんですが、彼等のアルバムにどんな曲が入っていたのか思い出すのが困難でした。買ってから殆んど聴いていなかったので(こんなのばっかしだ・・・笑)。バンド名とジャケットに釣られて買ってみたんですが、それほど強いインパクトは受けなかったんですよね。正直言って。・・・という事で、今日はKara's Flowersのアルバムを聴きながら書いてみる事にしましょう。ここ数日、中途半端に古いアルバムばかり紹介していて、そろそろ苦情も出てきそうな気がするので、今日は今が旬のアーティストを取り上げてみたいと思います。と言っても、これも'97年リリースのアルバム・・・。
まず、Maroon5と Kara's Flowersは どこが違うのかというと、メンバーが1人増えているんですね。今気づきましたけど(笑)。ふむふむ、キーボードが新たに加わったんですね。Maroon5の音楽を説明するレコード会社のコピーを見ると、“FUNK”だとか、“Jamiroquai”といった単語が目に付いたんですが、実際にアルバムを聴いてみたら、全然そんな風には思わなかったんですよね。ボーカルの・・・名前は何て言うんだ?・・・あ、アダムね(笑)、ファンの皆さん、どうもすみませんね・・・、ボーカルのアダムの声質は確かにJKに似てるし、FUNK“風味”みたいなところもあると思うんですが、もっときっちりしたPOPミュージックだと思ったんですよ。あれをFUNKと言っちゃうと、バンド側としてもちょっと恐縮するんじゃないですかね?でも、どの曲もホントによく練ってあって、コンパクトにまとまっていたし、ちゃんとフックもあると感じました。
“This Love”や
“She Will Be Loved”辺りは素直に良い曲だと思いましたし、“売れて当然の曲だよな”とも思いました。ただまあ、
ちょっとまとまり過ぎみたいにも感じましたね。最近のアメリカで売れる音楽を作ると、こういった感じになってしまうんでしょうけど。
・・・で、Maroon5のアルバムが良くできていたので、Kara's Flowersのアルバムを引っ張りだして聴いてみたんですよ。これはもう、まったくの新譜のように聴けてしまいました(笑)。聴いてみてまず最初に、
“化けたな~”と思いましたね・・・普通、新しい方を聴いてこう感じると思うんですが、古い方をまったくと言って良いほど聴いていなかったので(多分、一度聴いたっきりだったと思います・・・)、そっちを聴いてこう思ってしまったのです(笑)。それで、このアルバムを一度しか聴いていなかった理由も何となく分かりました。Maroon5に較べると、やはり曲がちょっと弱いんと思うんです。まあ、こういった感じの曲(
Maroon5よりギター中心で、ロックっぽいです、The Beatlesぽいところもあるし)が好きな人もいるだろうし、1曲目の“Soap Disco”という曲がMTVでヒットしたらしいんですが(輸入盤にはそういうシールが貼ってあります)、僕はどうもピンとこなかったんですよね。僕以外にもピンとこなかった人は結構いたみたいで、大手ワーナーミュージックからの発売だったにもかかわらず、あまり売れなかったらしいですね。・・・日本にもファンが大勢いるであろう、グラミーアーティストに対してこういう事書くのはドキドキします(笑)。でも、僕は買ったんだから怒らないで下さい。当時はメンバーもかなり若かったらしいので、こういう曲の作り方になっていたのも分からないではないんですが、Maroon5に較べると、楽曲の出来やバンドの演奏力、ボーカルの表現力に、かなり大きな差があると思いますね。それで、“化けたな~”と思ったんですが。
“The Never Saga”や
“To Her,
With Love”、
“Captain Splendid”といった曲は結構好きですけどね。
でも、これは
バンドの音楽的成長を示す素晴らしい例だとも思うんですよ。こういう風にグラミーを獲っているようなアーティストのアルバムに全然興味の無い人だっているでしょうけど(まあ、僕も賞には全然興味がありませんが・・・)、彼等の曲の良さは認めざるを得ないと思うんです。僕自身、さっきも挙げた“She Will Be Lov-
ed” を “お好みCD”に入れたりした事ありますし(笑)。メンバーが音楽的に成長を遂げて、ボーカルの声質を生かすソングライティングの技術を磨いた結果が、バンドのグラミー獲得にまで繋がったという事じゃないでしょうかね?・・・でも、このバンドの“売り”でもあるそのボーカルなんですけどね・・・、彼等が来日した時にテレビで観た時、アルバムほど上手いとは思わなかったんですよ(笑)。それはたまたま粗い日だったのかもしれませんけどね(人気者に対するコメントは気を使うなぁ・・・笑)。最近、このアルバムも再発されたらしいので、できれば、
Maroon5のアルバムとセットで聴いてみて欲しいですね。
僕にしては珍しく、あまり褒めていないアルバム紹介ですが、今日、このアルバムをもう一度聴いてみて良かったです。何故なら、
ロジャー・マニングが参加している事にやっと気づいたから(笑)。でも、キーボードの音はそんなに目立ってません。だから何年も気づかなかったんだなぁ・・・って、何て苦しい言い訳なんだ。アルバムのタイトルも今日初めて知ったんじゃん・・・。CD買ったら、ちゃんと聴けよ~!>俺