“ホンダがF1から撤退” 先週の金曜、突然発表されたこのニュースに、僕もいちF1ファンとして何か言おうと思って何度か書き始めたんですが、まるで文章がまとまりません。・・・まとまらないと言うか、どこかで読んだことがあるようなものにしかならなくて、“駄目だこりゃ・・・”と毎回途中で(ってか、書き出してすぐに)止めてました。今回ホンダが下した決断が、“モータースポーツファンやクルマ好きから見て残念”というような単純なものでないのは、一般紙も一面でこのニュースを報道していたことからも明らかですが、それにしても急でした。驚きでした。しかも今回は、これまでのような“休止”ではなく、“撤退”という言葉を使いましたからね。更に“他チームへのエンジン供給も考えていない”とも。・・・個人的には、無限ホンダがジョーダンと組んでいた時期を除いて、ホンダに肩入れしていたことはないんですが、それでもやはり残念です。レース資金調達の為にロードカーを作り始めたようなフェラーリは別にすると、あそこまで“レース愛”を感じさせる自動車メーカーって他に無いじゃないですか。大体、“四輪のクルマは作っていなかったのに自動車レースの最高峰に参戦” ってメチャクチャじゃないですか(笑)。普通そんなこと考えつきませんよ。本田宗一郎、面白すぎます。世界有数の自動車メーカーとなった今でも、二足歩行ロボットや普通ではないジェット機を作ったりして、何を考えているのか分からない変わった会社じゃないですか。そんな会社が長年培ってきたレースへの情熱を簡単に捨て去ることは出来ないと思うので(実際、F1以外のモータースポーツ活動は継続するらしいですが)、またいつかF1に戻ってきて欲しいと思います(そう簡単な話ではありませんけどね・・・)。でもホント、今のF1はお金かかりすぎますよね。無駄なお金が(“だからスタンダードエンジンを導入”となるのは違うと思うんですけどね、車体やエンジンの開発費よりもっと無駄なお金はある訳だし)。“新車販売台数が前年度より○○パーセントダウン”“△△自動車が期間従業員を○○人削減” といった報道が連日のようになされているこの時期に、年間数百億の資金が必要とされるF1に結果が出ないまま参戦していたのでは、社員に対する示しもつきませんよね。撤退も致し方ないと思います(まあ、この潔い引き方も、ある意味ホンダらしいですかね)。それでもいつかは戻ってきて欲しいです。だってホンダですから(笑)。
・・・ジェンソン・バトンや
ロス・ブラウンといったF1界有数の才能は、この先どうなるんでしょうか?売りに出されたチームの買収相手として、かつてBARホンダを率いたデヴィッド・リチャーズの名前が急浮上してますが、その数800人と言われるスタッフは安心してクリスマスを迎えることが出来るんでしょうか?(バリチェロはこのまま引退か?) しかし、ロス・ブラウンもホンダに加わって1年でこんな目に会うとは・・・。