・・・てな訳で、先週
The Whoを観てきたんですよ。武道館で。ネット上には日本ツアー開始直後から、その感動を伝えるLIVEレポートが多数Upされていて、僕が今、こういうのを書いても完璧に乗り遅れているんですが(汗)、このブログを訪問して下さる皆さんに、“僕も観てきました”という報告だけでもしておこうと思った次第です。かしこ。って、ここで終わってどうすんねーん!ってか、オマエは女か!・・・え~、今回の東京遠征は、17日月曜日、コンサート当日から始まったんですが、着替えやら何やらで膨れた鞄をぶらさげて、ほぼ2年ぶりに日本武道館を訪れた僕でした。17日の武道館公演は、当初日本ツアーの最終日として組まれていたショーで、招聘元ウドーの言葉を信じれば、チケットは発売開始10分後に売り切れたという(結局、ソールドアウトになったのはこの日だけだったみたいですね。まあ、この日も当日券が若干用意されていたようですが)、ファンの期待と怨念がぎゅうぎゅうに詰まった公演だったのです。“The Whoが武道館でコンサート”・・・これは確かに期待を抱かせます。開演前の(終演後も)正面入り口、“武道館”の看板の下にある
“ザ・フー来日公演2008”と描かれた看板を携帯のカメラで撮影する人の何と多かったことか(僕もやっぱり撮った・笑)。これも(これまで散々待たされた)ファンの期待の大きさを物語る出来事だったと思います。・・・そして入場、10分で売り切れたコンサートだけあって、余り良い席は獲れませんでした(The Whoのコンサートチケットは、バンドのオフィシャルサイトでの先行販売に良席を多数用意してあるようですね、VIPチケットなんかもあったりして)。2階(実質的には3階)席です。久々の(・・・いつ以来だ?
KISS2度目の来日以来か?30年ぶり?・・・いや違うな、マイケル・シェンカーの初来日以来だ。あの時は天井の方が近かったなぁ・・・)。でもまあ、ステージ正面、南スタンドの前方(の右寄り)だったので、初めてのThe Who(4年前の初来日公演は観に行ってません、夏が苦手な僕には、野球場で行われる夏フェス参戦は無理な話でした。・・・と言うか、彼等がホントに来るのか半信半疑なとこがあったし・笑)を必要以上に興奮しないで観るには丁度良いかな、ここならステージの全景を見渡せるし・・・なんて思いながら開演を待っていました(荷物もあったし)。
・・・開演前のBGMに、KTタンストールやエイミー・ワインハウスといった最近の人気アーティストの曲が含まれていたのは少し意外な気もしたんですが、どちらもイギリス人であることを考えると、それも何となく理解出来ますかね。男子トイレに長い列が出来たりして、普段とはちょっと違う雰囲気に包まれた武道館(笑)に、デヴィッド・ボウイの
“The Jean Genie”が流れると手拍子が自然発生しました。この光景を観て、“今日のショーは素晴らしいものになる”と予感した人も多かったのではないでしょうか?僕も勿論、その1人でしたが。開演予定時刻の約10分押しで場内が暗転して、メンバーが登場。ロジャー・ダルトリー、ピート・タウンゼンドの2人にサイモン ・タウンゼンド、ザック・スターキー、ジョン“ラビット”バンドリック、ピノ・パラディーノを加えた6人編成のバンドです(まあ、今更書かなくても良いんですけど・・・)。帽子にサングラス姿のピートが赤い
ストラトキャスター(この赤が“何赤”なのか、ちょっと迷うところですが、このギターの元になったのが
クラプトンモデルであることを考えると、トリノレッドが正解でしょうかね?フィエスタレッドに見えなくもないんですが)から弾き出したオープニングのリフは
“I Can't Explain”、1曲目からピートは風車弾き連発するわ(これはもう伝統芸能の域に入ってますね)、ロジャーはマイクを振り回すわで(若い頃のように“手が滑って他のメンバーに当たったりしないのか?”と心配したくなるほどぶん回す感じではなくなっているんですけどね)、客席も大盛り上がり。Got a feeling inside~♪と歌い始めたロジャーの声が少し荒れ気味に聴こえたのが気になりましたが、彼の年齢と今回の日本ツアーが7日間で5回のコンサートをこなすという結構なハードスケジュールであったことを考えると、それも仕方ないのかな?と思います(ツアー前半はどんな調子だったんでしょう?)。大体、最近では彼の歌い方自体が変わっていますしね。・・・ただ、その声がバンドの音に埋もれてしまっていたかと言うとそんなことはまったくなくて、素晴らしい声量と独特の声質で圧倒的な存在感を発揮していました。って、コンサート始まるまでが長すぎですね(汗)。これでは読む気が失せるでしょう?僕も短くまとめる気失せてますが(笑)。 ・・・とりえあえず、今からその日のセットリストをバンドのHPから持ってきて、それを観ながら進めることにしますわ。日本公演はもうすべて終了しているし、ネタバレの心配もなし(ってか、遅すぎ)。・・・しかし、どうにかならんか、この長文癖。
I Can't Explain
The Seeker
Anyway Anyhow Anywhere
Fragments
Who Are You
Behind Blue Eyes
Relay
Sister Disco
Baba O'Riley
Eminence Front
5:15
Love Reign O'er Me
Won't Get Fooled Again
My Generation
Naked Eye
Encore:
Pinball Wizard
Amazing Journey
Sparks
See Me Feel Me
Tea and Theatre
・・・う~ん、セットリストを眺めているだけで、あの日の感動が蘇りますねえ(そういう人多いでのでは?)。今回の日本ツアーではステージ後方に横長のスクリーンが張られていて、そこに色んな映像が流されていたんですが(この映像制作にはヒプノシスのメンバーも関わっていた模様)、これが曲のイメージと見事にシンクロしていたんですよ。オープニングナンバー“I Can't Explain”では、バンドの1stヒットであるこの曲に合わせて、主に60年代の彼等の姿を映していたんですが、これがまたカッコ良くて・・・。“The Who”というバンドのロゴが何度も出たりすると、“いや、それは分かってますけど・・・”と言いたくなったりもするんですが(笑)、若い頃の彼等の姿(勿論、キースとジョンも登場)が余りにもカッコ良い(今はカッコ悪いと言っている訳ではない)。“ホントこの人達は、あの時代からの生き残りなんだなぁ・・・”なんて思うと、もう感無量でございました。初期の曲3連発で、バンドも観客もウォーミングアップ完了という感じでしたが、3曲目の
“Anyway Anyhow Anywhere”の時でしたかねえ、僕はここでバンドの生み出す“うねり”が、とてつもなく骨太であることに気づくんですよ。遅いっちゃあ遅いです(笑)。この曲の辺りで“とんでもなくカッコ良いバンドを観てるな・・・”とゾクっとした憶えがあります。ザック・スターキーとピノ・パラディーノによるリズム隊も素晴らしい。往年のThe Whoファンにも好評を持って受け入れられているザック・スターキーのドラムに較べると、ピノ・パラディーノのベースはまだ賛否両論あるようですが、僕はこの人の貢献度も凄いと思います。本人も言っていたように、あくまでも“ベースギタリスト”であったジョン・エントウィッスルと、非常に“ベーシストらしいベーシスト”であるピノ・パラディーノを同じ視点で語ってはいけないと思うんですよ。それは無理というものです。まあ、イギリスを代表するミュージシャンでありながら、The Whoに参加するまで
“Tommy”を聴いたことがなかったという変わった人ではありますが(笑)、ピノ・パラディーノはやはり凄いベーシストだと思いました(ジョンのようなビンビンしたトーンではないので彼ほど目立ちはしませんが、
“Relay”のようの曲ではかなり派手に弾きまくってました)。若いザック ・スターキーは、久々に観るロックドラマーらしいロックドラマーで、パワフルな音も叩き方も文句なし、今のThe Whoにはこの人しかいない!という感じでした。今回のThe Who日本ツアーで間違いなくファンを増やしたでしょうね。そう言う僕も、彼のドラムが余りにもカッコ良かったので、コンサート翌日、OasisのNewアルバム買いました(笑)。Oasisファンでは全然ないのに。ピートの実弟、ギターのサイモンと後期Freeのメンバーでもあった(ボブ・マーリーと共にレゲエサウンドのスタンダード・・・ワウを通したクラビネットの音を生み出した人でもある)キーボードのラビットは、“縁の下の力持ち”という感じで、目立つ箇所こそ少ないものの(特にサイモン)、確実に今のThe Whoサウンドをサポートしていました。
・・・ありゃ~、ここまで馬鹿みたいに長いな。それなのにコンサートは殆ど進行してませんよ(汗)。このまま続けても、僕もこれを読む方も、お互いに苦しいだけなので(笑)、今日はこの辺で切り上げます。続きはまた次回!ということでお願いします。普通のコンサートレポートを期待した人(がもし居れば・・・)、すみませんねえ。無駄口ばかりで。チェロチェロチェロチェロ、チェロチェロチェロチェロ♪